清水ウォーターフロント計画『ベルジュ35』②

1階のレストランは店名も変わりメニューも一新して、ハレの日のレストランという位置付けを払拭していった。
『シーフード&ステーキ フィッシャーマンズクラブ』という店名に変更しカジュアルなイメージを前面に出した。

そのおかげで客数も増え一組で何万も使うようなお客様は減ったが、気軽に利用してくれる地元客が増えていった。
ただ規模的にハレの日利用のお客様も離したくなかったので、予約などで満足いくコースなどを提供し広い店内やVIPルームを有効活用していった。

視察で行ったフィッシャーマンズワーフなどで影響を受けた料理は、エビカニなどを豪快に食べるスタイルだった。

それを最初は「エビカニ盛り合わせのプレート」としてダンジネスクラブなどを豪快に盛り合わせて提供したが、どうも日本人には合わない違和感を感じてた。

そこで当時まだ今の相場の3分の1程度の仕入れ値だった「ずわいがに」を食べ放題で提供してみよう、、どこもやっていないアイデアで「ずわいがに食べ放題コース」を始めてみた。

これが大当たりで確かにお客様によっては原価は上がるが、全員のご注文が必要とういう中でアベレージが取れ、スタッフの手間は減り他のお客様対応が少ない人数で出来るようになり1石3長ぐらいの価値があった。
今では世界情勢や色んな理由でずわいがにの原価が爆上がりで中々食べ放題は厳しい。

どんどん「ずわいがにの食べ放題」の比重が高くなり、ステーキを付けたコースを作ったり、ご飯ものを付けたコースを作ったりして単価を上げていった。
これも結果的に大当たりだった。

数字的に好転すれば必然的に店舗や、責任者である自分の評価にも繋がった。

そんな仕事も少し好調な頃、米久庄司社長が御殿場の施設を購入して当時急成長していた地ビールを中心にした大規模リゾート地に生まれ変えさせる、というビッグニュースが飛び込んできた。

ただ清水静岡に生活の基盤があった僕は、確かに胸は踊ったが少し人ごとの話しでもあった。

それがなんと、、笑

続きます。。

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